一般論：造形レシピの開発レベル

■レベル1
欠陥のない、溶け過ぎでもなければ溶け不足でもなく、適切に溶けている造形物を造るレベルで、初級とも言えます。密度測定、高額顕微鏡観察、断面SEM観察、X－CTなどで結果を把握します。
■レベル2
適切に溶けている造形物に対して、更に硬度/引張/疲労試験結果を要求します。この要求に対しては、造形物の内部組織制御を可能にするレシピが必要になります。主測定段階は各試験と断面SEM観察。中級レベルです。レベル２までは単純なケースに限り一般知識で到達できると思われますが、中には、各材料特有の熱処理など非常に専門的な知識が要求されることもあり、共同開発事項になる可能性もあります。
■レベル3
適切に溶けていてかつ組織制御が可能となるレシピを使って、造形物に対して局所的な強度、軽量化、一体化、最適化などが要求され、実際の部品を仕上げる上級レベルになります。レベル3は、レベルも高くなるほか、非常に秘匿性の高い開発になる事から、高度な体制が必要です。